加齢性眼瞼下垂症
特に高齢者の多く発症する加齢性眼瞼下垂症。治療法には手術がありますが、その手術のメリットとデメリット及び注意点などについて書いています。
加齢性眼瞼下垂症とは
加齢性眼瞼下垂症は高齢者の多く発症します。上まぶたの内側にある瞼板と繋がる腱膜に何らかの障害が発生し眼瞼下垂を引き起こすのです。加齢性眼瞼下垂症は腱膜の障害が原因であることから、腱膜性眼瞼下垂症とも言います。また、高齢者に多いことから老人性眼瞼下垂症とも言います。
加齢性眼瞼下垂症の治療とは
加齢性眼瞼下垂症の治療には、一般的に外科手術を施します。上まぶたの内側には瞼板があり、腱摸とミュラー筋が繋がっていますが、瞼板から腱膜がはがれ、補助として機能するミュラー筋だけが繋がった形になっていますので、腱膜を瞼板に縫い付けて固定する手術を行うのです。
加齢性眼瞼下垂症の外科手術のメリットは?
一つ目は美容の観点からの見栄えです。いくら歳を取ったとはいえ、目の印象は顔全体の印象に繋がりますし、いつまでも若々しさを保ちたいものです。
二つ目は視野(視界)の問題です。眼瞼下垂になると、どうしても視野が狭くなります。特に上側が見えにくくなりますので、頭を何かにぶつけるなど、思わぬ怪我をする恐れがあります。
三つ目は、姿勢です。眼瞼下垂になると、上側が見えにくくなるため、顎が出た姿勢をとることが多くなり、結果、姿勢が悪くなることで、健康状態を悪化させる恐れがあります。
加齢性眼瞼下垂症の外科手術のデメリットは?
一般的には白内障、緑内障の治療経験がある、またはこれから治療する予定だった場合、加齢性眼瞼下垂症の手術に影響する可能性があります。また糖尿病を患っている場合も同様です。
なお、ひとりひとりの症状や既往歴などが異なりますので、医師と患者との間で十分な認識あわせが必要だと思います。また手術方針にはさまざまな方針の相違が考えられますので、外科手術の必要性や費用、術後経過など、医師と十分ご相談の上、手術を受けるか否か決断してください。
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